梵字炉 南城市有形文化財(建造物)
フンジロー(フンジルー)または惜字炉(セキジルー)ともいいます。文字の書かれた不用紙を焼くための炉で、19世紀中頃に中国から敬惜字紙の風習が伝わったものです。一説によると、冊封使 の「林鴻年 (りんこうねん)」が字紙を路上に捨てずに敬うことを説き、この紙片を大切に扱わせるため炉を設置し、これに入れて焼くことから始まったといわれています。
字百名の梵字炉 は明治時代に造られ、国道沿いにあったものが移転されたものです。高さが114cm、幅は72cmあって四枚の石灰岩 の平石を組んで造られており、前に長方形の紙を入れるための穴と、後方には排煙のための円形をした穴が開けられています。
平成6年2月23日指定
沖縄県南城市教育委員会