ocr-generated 中平神明神社
タッチュウ」
この神明の森には、神明神社の他に、津島神社・妙見社の
二社がお祀りしてあります。神明神社には天照大神、津島社
には牛頭天王、妙見社には妙見菩薩をそれぞれお祀りしてあ
リます。
この神明神社は坂本神社八幡宮の境内社として、外に白山
社・熊野社・諏訪社の三社があったとされております。かっ
ての八幡宮の別当寺大智山願成寺の塔頭(わき寺)であった
十三房S10C方各持宝院B棟札元和七年辛酉九月十六日
《二六二)が保存されているので持宝院とのかかわりか
ら想像して棟札年代以前からの社であったことが伺えます。
この森にお祀りされるようになったのは明治初期からのこ
とであり、それ以前はこれより東方約二百米先の神明沢の地
に祀られており、現地には神明神社旧跡地の碑が竹藪の中に
残っています。古老からの伝えによると暗夜密かに神明沢か
らこの地に移されたという。
神仏混淆・神仏分離、さらに戦国時代に於ける戦火など
永い歴史の中には幾多の出来事がありましたが氏子の信仰
は厚く、平成元年四月老朽化した社殿も新たに再建されま
した。
坂本地区文化遺産保存会