ocr-generated 重要文化財·建造物
山門
果指定·建造物
番所
山門は四脚門、切妻造で本瓦葺もとは後
奈良天皇の「星野山」の勅額が掲げられて
いた。冠木の上の斗供に表には竜と虎、裏
に唐獅子の彫ものがあるほか装飾らしい装
飾もないが、全体の手法が手堅い重厚さを
もっている。棟札も残っており、天海僧正
が寛永九年(一六三ニ)に建立したもので
同十五年の大火を免がれた喜多院では最古
の建造物である。
山門の右側に接続して建っているのが番
所で間ロ十尺(ニ・Om)、奥行二間半(四・
五五 m)、起屋根、瓦葺の小建築で徳川中期
以降の手法によるもので、県内に残るただ
一棟の遺構である。
平成二年二月
埼玉県教育委員会
川越市教育委員会