ocr-generated 区指定有形文化財 工芸品
「てんりゅうじ
もゅうう
天龍寺の時の鐘
所 在 地 新宿区新宿四丁目三番十九号
指定年月日 昭和六十一年八月一日
明和四年(一七六七)に鋳造された梵鐘で、内藤新宿に時刻
を告げた「時の鐘」である。
天龍寺の梵鐘は、元禄十三年(一七○○)に常陸笠間藩主牧野
備後守員長により寄進されたもので、現在の鐘は、銘文によれば
元禄十三年の初鋳、寛保二年(一七四二)の改鋳に続く三代目の
鐘であることがわかる。
総高一五五センチ、口径八五・五センチ、多摩郡谷保(現国立市)
の街戦間関孫兵衛種久の鋳造である。
は通し遊興する人々を追い出す合図と
この鐘は、内藤新宿で夜通し遊興する人々を通い出す合図と
して「追出しの鍵」と呼ばれた。また、このあたりは江戸市中
の西の端であり、武士が江戸城に登城するのも時間がかかるた
め、明け六つの鐘を少し早く描いたとも伝えられる。
平成二十六年三月
9 新宿区教育委員会