ocr-generated 「てんりゅうじ
新宿区指定有形文化財 工芸品
天龍寺のやぐら時計
どけい
所 在 地 新宿区新宿四丁目1番十九号
指定年月日 昭和六十一年十一月七日
まきのびんごのかみさだなが
りんほしい
時の鐘とともに、牧野備後守貞長が寄進したもので、この時
計をもとに鐘を撞いたという。製作時期は不明であるが、天龍
寺に寄進されたのは、現在の鐘と同じ明和四年(一七六七)と
考えられる。
時計は、高さ1○三センチのやぐらに乗せられているため、
やぐら時計と呼ばれる。時計本体は、高さ二四・五センチ、幅一六・
五センチの鉄製の箱で、鈴柱に椀を伏せたような鐘が取りつけ
られ、蝶型の止め金具で止められている。棒天府は一挺である。
本体の下からは動力用・鐘用の重りが二個ずつ紐で下げられて
おどけい
いる。当初は和時計であったが、文字盤は明治六年(一八七三)
の改暦後に二十四時間制のものに付け替えられたと推定される。
文字盤の中央には牧野家の三つ柏紋が付いており、柏の葉の一
端が針になっている。
平成二十六年三月
名 新宿区教育委員会