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|しまひめのこと
別所沼弁財天由来記
落羽松が沼の周囲を巡るこの島は、古くから弁天島と呼ば
れるように「別所沼弁財天」が奉祀されている。昭和二年
この島を構築した小島長次郎氏によって東京、深川の洲崎
神社から分祀された。その後、昭和四十年に氏子・有志に
より覆屋・向拝宮を改築、手水舎も建立し現在に至る。
御祭神は「市杵島姫命」で、仏教との習合により弁財天と
して祀られている。福徳財宝の神として親しまれている
七福神のなかの女神で「妙音天」ともいわれている。
その起源を遡れば、インドの河川神「薩羅薩伐底」であり
水辺に多く祀られている。
「金光明最勝王経」によれば、「弁財天を信奉する者は、
弁舌、知恵を授けられ、その庇護により長寿と繁栄を得て
福徳の山を築き、技芸に熟達するであろう。さらに弁財天
の主誓願は転為福であるから、一切の苦難も鎮められよ
う」と説かれている。
この向拝宮内には、八本の御手の左に槍、輪、弓、宝珠、
右に棒、鍵、矢、刀を持し荘厳さの中にも慈悲をたたえた
八臂弁財天座像が安置されている。
例大祭 五月三日 午前十時より
別所沼 観光協会
事務局 浦和市別所ノ十六