ocr-generated 市制施行五周年記念 幸手八景
権現堂堤は、昭和初期に廃川とな
った権現堂川の堤でした。江戸時代
には、この堤が切れると江戸まで洪
水が及ぶといわれていました。堤の
工事が進むようにと自ら川に身を投
げて水を静めたという、母娘順礼の
姿を刻んだ供養の碑が建っています。
大正年間に桜が植えられ、戦後伐
採されましたが、昭和二十四年に再
ひ植栽されて現在の華やかな姿に育
ちました。昭和五十八年に市指定文
化財(名勝)になっています。
そよ風に花びらは舞う順礼の
神かこむ堤の桜郷子
優 幸手市・幸手市教育委員会