ocr-generated れの碑
所在地 幸手市大字内国府間
礼巻
供
塔
じゅんれいくようのひ」
と順礼供養之碑が建て
養
られている。
享和二年(一八〇三)六月、長雨のために水位が高まっ
た利根川はついに決壊し、人々は土手の修復にあたった
が、激しい濁流に工事を進めることが出きず手をこまね
いていた。その時そこを通りかかった順礼親子がこれを
見かねて、自ら人柱を申し出、逆巻く流れに身を投じた
という。するとたちまち洪水はおさまり、修復の工事が
ひとばしら」
完成したという。
「これに対し、順礼親子が工事は無駄だといったのに怒
った人夫たちが親子を川に投げ込んでしまったという説
もある。どちらが本当か分からないが、順礼供養塔は、
ひとみ ご
人身御供になった順礼親子を供養するため、昭和八年に
建立されたものである。
また、順礼供養之碑には、明治、大正の有名な日本画
家結城素明の筆による母子順礼の姿が刻まれている。
昭和六十三年三月
県
玉
埼
幸手市