ocr-generated 静岡の由来
明治二年(一八六ル)廃藩置県を
前にして駿府または府中と
いわれていた地名の改称が
藩庁で協議された重臣の
間では賤機山にちなみ賤ヶ
五といったんは決まったが
藩学校頭取の向山黄村先生
は時世を思い土地柄を考え
て静ヶ丘即ち「静岡」がよいと
提案され衆議たちまち「決
同年六月二十日駁州府中静
岡と唱え替えせしめられ候」
と町触れが達せられた 以
来百有余年富士を仰ぐふる
さと静岡の名は内外に親し
まれ県都として今日の発展
のし迎こを
由ゆえこ見
来か 黄に
を見るに至った
市制施行九十周年を
黄村先生の遺徳を敬仰
りの地藩庁跡に市名
の由来をしるす
昭和五十四年四月一日
静岡市