ocr-generated 中央区民文化財
カトリック築地教会
所在地 中央区明石町五二六
カトリック築地教会は、明治四年(
一八七)にパリ外国宣教
会のマラン神父が、鉄砲洲の稲荷橋付近の商家を借りて開いた
「稲荷橋教会」がその前身とされます。明治七年(
一八七四)、神
父は宣教会の名義で築地居留地三五・三六番を借り受け、ここ
に司祭館と聖堂を建てました。明治十一年(一八七八)には、ここ
にゴシック様式の聖堂が献堂されますが、この聖堂は関東大震
災で焼失し、現在の聖堂が昭和二年に再建されました。聖堂は
石造りに見えますが、実は木造建築で、壁面をモルタル塗りと
しています。
「また、旧聖堂で使用された鐘は、一八七六年(明治九年)に
フランスのレンヌで製作され、当時の司祭であるルマレシャル
神父から「江戸のジャンヌ・ルイーズ」と名付けられたもので、
現在も教会に保管されています。
教会聖堂と鐘は、かつて外国人居留地のあった明石町に残さ
れた貴重な文化財として、中央区民文化財に登録されています。
平成十三年三月
中央区教育委員会