幕末の新城のリーダー #中村平左衛門清徳の生家 　中村家は藤原家の支族で元祖#中村主計 は、加世田城主島津忠義（日新公）の家臣であった。忠義の長子貴久が島津宗家15代藩主となる時、彼に従って鹿児島に転居した。主計はその後垂水初代忠将・2以久・3彰久・4久信に仕え、垂水に移った。この時主計の子清瀬は太守から新城様を守る特別な命を受けた。新城様は家臣団50人を引き連れて新城...

新城お仮屋と松尾城 　天正2(#1574)年、第16代太守#島津義久 は伊地知氏を降した後、鎌田出雲守政近を新城地頭に任じ、高城地頭も兼ねさせた。政近は松尾城の平地に仮屋を設けた。 　その後慶長4(#1599)年、垂水島津家第2代以久が垂水領主となった。義久の娘で、#垂水島津家 第4代久信の母である新城様は、化粧領として新城を賜っていたので、寛永4(#1627)年、こ...

#落花生の伝来地 新城大浜の田中良八は、明治十二年（# 1879年）山川に旅行し宿屋で茶菓子に豆を出されたので「これは珍しい豆である。芳ばしく味もまた別段だ、何という豆ですか、何処から求められたものですか」と宿屋の主人にたずねましたら「これは琉球に出来る豆であり、名前は、地豆と言う。 この地方では、一般の農家で稲作の代わりに、これは台風にあっても害を受けず、煮ても炒っ...

#西鄉南洲 翁仮宿跡 　大都在住の上田正輝氏の曽祖父は親豊といった。親豊氏のところに、西郷南洲翁がよく狩りにきて宿泊されたと言われている。 　正輝氏の曽祖母の弟で鹿児島市在住の市之助という人がいた。市之助は戊辰の役の際西郷に従って出征した経歴もある。西郷は征韓論に敗れ、下野し県下のあちこちで狩りをしたが、その際市之助は伴人を良くつとめたという。 　明治7（#1874...

#切目王子神社 （伝承） 　昔々、当地軽砂のご出身で絶世の美女、#大宮姫 は朝廷に出仕し、飛鳥時代の皇太子、#中大兄皇子 の妄后姫となりました。切目（切部）王子が生まれたが他氏族の妬みを買う事になり、迫害の手が延びてきました。 　そこで大宮姫は切目王子と一緒に生まれ在所の軽砂に身を隠しました。中大兄皇子は645年#中臣（のち藤原）鎌足 と一緒に宿敵、曽我一族を滅ぼし6...

#和田英作 画伯使用の画室 　和田英作画伯は明治7年（#1874 ）に垂水に生まれ、上京して#黒田清輝 らに師事し洋画を学んだ。#東京美術学校 （現・東京芸術大学)を卒業後にフランスへ留学。新鮮な本格的画風を体得し、帰国して同校の教授となり、のち校長に任ぜられた。また、昭和18年（#1943 ）には文化勲章を受章した。画伯は常に不抜の精神を蔵し、温容でよく衆を率い、自ら...

安土桃山時代の公家 #近衛信輔 ゆかりの地・#海潟温泉 郷 ここ海潟は、近衛信輔が京都から坊津に向かう際に立ち寄ったところです。信輔はとても字の上手な人で「#寛永の三筆 」の一人です。このゆかりから、手湯を設置するにあたり、書風や文字を書くこと自体を「手」といもいい、この海潟に立ち寄り手を休める湯ということで「#近衛の手湯 」と命名しました。 近衛信輔とは 　...

#海潟造船所跡 　太平洋戦争中の昭和17（# 1942）年、ガダルカナルの戦いによって多数の輸送船舶を失った日本政府は、資材不足の状況下で木造機帆船による輸送力拡充を図ることとし、昭和18（# 1943）年1月 20 日、「#木船建造緊急方策要綱 」（閣議決定）を発表して、木造船の大量建造に乗り出した。 　この時期、#海務院 の要請に応じて、日本郵船や大阪商船、三井船...

#牛根麓稲荷神社の埋没鳥居 　牛根麓は#牛根城 を中心に治められていました。牛根城の正確な築城年代は不明ですが、源氏に敗れた平氏が築いた山城とも言われています。それ以後、#牛根兵衛五郎道綱 、#建部氏 （池袋氏）、#本田薫親 （ただちか）等の所有を経て、天文二十一年（# 1552）頃には#肝付兼続 が領主となっていました。このころ肝付氏は勢力が強く、当時垂水を支配してい...

#牛根麓稲荷神社の埋没鳥居 　牛根麓は#牛根城 を中心に治められていました。牛根城の正確な築城年代は不明ですが、源氏に敗れた平氏が築いた山城とも言われています。それ以後、#牛根兵衛五郎道綱 、#建部氏 （池袋氏）、#本田薫親 （ただちか）等の所有を経て、天文二十一年（# 1552）頃には#肝付兼続 が領主となっていました。このころ肝付氏は勢力が強く、当時垂水を支配してい...

#近代造船発祥の地 #国旗日の丸 の ふるさと 　幕末、西欧列強が東アジアに進出してきた時代に、 島津家二十八代当主#島津斉彬公 は「海から来る敵は海で防ぐべきである」と考え、桜島の瀬戸・有村、垂水の牛根に造船所を設け、#洋式軍艦 の建造に取り組まれました。また嘉永六年（# 1853）、#ペリー艦隊 が浦賀に来航し、幕府が海防の必要性に気づくと、幕府に大船建造の解...

#海軍航空隊櫻島（牛根）基地跡 の碑 　この地、#鹿児島県垂水市牛根 は雄大な桜島の麓に位置し#錦江湾 内でも唯一波静かな美しい処である。 # 1945年（昭和二十年）#第二次世界大戦 末期福岡県船越村に#第六三四海軍航空隊 本部（秘匿玄海基地）が訓練基地として設置され、ここ垂水市牛根にも秘匿櫻島（牛根）基地が前進攻撃基地として開設された。 この櫻島（牛根）基地には...

#宇喜多秀家 潜居跡#平野屋敷 　慶長5年（# 1600年）#関ヶ原の戦い に敗れた西軍の大将権中納言#宇喜多秀家 は、徳川方の追求の目を逃れて島津家を頼ってきた。義弘は秀家を牛根辺田の#平野屋敷 において辺田在住の郷土に監視と警護をさせた。秀家は休復と名乗り、足かけ3年間この地に滞在しその間毎日約3km離れた#居世神社 に日参し静かな生活を送った。秀家の滞在した屋敷は...