#十返舎一九
日も暮れに近づき、入り相...
#十返舎一九
日も暮れに近づき、入り相の鐘かすかに響き、鳥もねぐらに帰りがけの駄賃馬追ったて、とまりを急ぐ馬子唄のなまけたるは、布袋腹の淋しくなりたる故にやあらん。
このとき、ようやく三島の宿へつくと、両側よりよびたつる女の声々……
女「お泊りなさいませ、お泊りなさいませ」
弥次「エエ、ひっぱるな、ここを放したら泊まるべい」女「すんなら、サア、お泊り」弥次「あ...
sanpocafe (2014/09/08)
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十返舎一九
東海道中膝栗毛
静岡県
三島市